お茶の熟成のお話

「香り新茶に味蔵出し。」という言葉があります。
「新茶」は独特の香りや風味があるが、味(うまみ)は
秋の「蔵出し茶」が勝るという意味の、
昔から伝わる言葉です。
お肉など最近は熟成という言葉をよく聞くようになりましたが、
緑茶も実は熟成するのをご存知でしたか?
4月から5月に摘み取った茶葉を、適度な低温と湿度を保った場所で保管すると、
風味を増し、新茶特有の青臭みが抜けてまろやかなコクのある
風味豊かなお茶になります。
かの徳川家康も無類のお茶好きだったそうで、
山間地で気温の低い大日峠にお茶専用の蔵屋敷を持っていたそうです。
秋になるとその蔵を開き、熟成したお茶を城に運んできたそうです。
これが「蔵出し茶」の始まりともいわれています。
秋の夜長、お気に入りの本でも読みながら、蔵出し茶を一服。
遠い江戸の昔に思いを馳せるのも一興かもしれませんね。

というわけで、今日のおすすめのお茶は…
【秋限定】煎茶 京の蔵 60g(紙筒・化粧箱入り)2.268円(税込)
京都南部の山奥、寒暖の差が大きく冷涼な地域で産した茶葉の中から、
秋以降に特に風味を増す茶葉を厳選。
茶蔵でひと夏ねかせることでさらに風味に磨きがかかります。
山奥の茶葉ならではの芳香と爽やかな口当たりを
お楽しみください。

「京の蔵」は11月末で販売を終了いたしました。