お茶の水色のお話

今日は「色」についてのお話を…。
突然ですが、あなたはどんな色が好きですか?
私は若い頃からブルー系、それも濃い紺色が好きで服を選ぶ時も
どうしても同じ系統の色を選んでしまいます。
必然的に紺色に合わせる色も、白とかグレイとかの無難な色になってしまい、
面白みにかけるコーディネイトになりがちです。
言い訳をするなら、これは敬愛するある人物の言葉が頭の隅にずっと
残っているからでもあります。
彼は、「男のファッションは他の人と、違う色や形のものを着るのではなく、
同じものを着て、なおかつ着こなしで差をつけるのがお洒落というものだ。」
と言いました。
なるほど!とその当時は思いました。
その人の名は伊丹十三。
俳優であり、映画監督でありエッセイストであり、
様々な肩書を持つとても魅力的な人物です。
彼の映画はもちろん全部見ていますし、著書もほとんど読んでいます。
まだまだこれからというときに亡くなってしまい、とても残念です。
が、今思い出してみると、彼自身は結構奇抜なファッションであったような…。
話はお茶の水色に戻ります。
水色と書いて「すいしょく」と読みます。
茶葉を抽出して湯呑に注いだときの色のことです。
「緑茶」という名前から緑色を想像しがちですが、
煎茶や玉露の本来の水色はかなり黄色味がかっています。
昔の人は「金色、透明」と表現しました。
金色で透明感のあるのが上級の煎茶の証だったようです。
一方、最初の工程の蒸し時間が普通の煎茶より少し長い深むし煎茶は、
より茶葉が小さく柔らかくなります。
その細かい茶葉が抽出したお茶の中で浮遊するため、その水色は濃い緑色です。

というわけで今日のおすすめのお茶は…
【深むし煎茶 さえみどり】70g1.188円(税込)
これが天然の色?と疑うくらい鮮やかな緑色の水色。
ミルクのような香りと、やさしい旨み。
2月28日(日)までの、期間限定販売です。
春を待ちながら、ゆったり味わいたい深むし煎茶です。
https://ujikoen.co.jp/item5073/

*お買い求めは宇治香園大阪心斎橋店店頭、または宇治香園のオンラインショップでどうぞ。